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2016年10月3日(月) 法政大学学団連サッカー部 インタビュー記事
俺たちが、私たちが、法政大学の王者だ――
(取材・文章・写真:神垣柚乃)
法政大学学内戦 ――通称オール法政――
オール法政にかける想いはどこのチームよりも強く、熱かった。当たり前なんかじゃない、努力したからこそ手にすることができた法政の王座。どのリーグにも所属していないのにも関わらずどのチームからも一目置かれる、学団連サッカー部の強さに迫る。

―チーム紹介をお願いします。
僕らは、学年別で活動していて、このチームは3年生のチームです。プレイヤーは17人、マネジャーは15人いて、特徴としてマネジャーの人数が多いのですが、それがモチベーションとなってプレイヤーがサッカーを頑張れている部分もあります。「マネがあってのプレ」というのが常々プレイヤーが口にする言葉で、そういう環境でサッカーをできていることが、僕たちの強みだと思っています。

―練習の雰囲気を教えてください。
チームは学年別ですが、練習は全学年で集まってするようにしています。だいたい練習時間2時間のうち前半1時間は全体で練習し、後半1時間は学年別でチームを組みゲームをします。学年としてのまとまりや意識を高めるために基本的に学年別で組むようにしています。そのようなチーム作りの中3年間過ごすことで、絆が深まり、チーム力も上がってくると思います。雰囲気としてはメリハリを大切にしていて、普段は、とても仲が良く楽しい雰囲気で過ごしていますが、ピッチに入ったら、公私混同せずに練習から激しく削りあう等真剣に取り組んでいます。練習回数は少ないながらも、内容が濃く、良い練習を毎回できていると思います。

―学内戦での優勝後には、プレイヤーがマネジャーに金メダルを渡す場面も見られました。非常に関係性が良いように感じますが。
今までは、水を汲んだり、仲良く遊んだり、サークルのマネジャーはそういうものだと思っていましたが、今回の大会ではお守りを作ってくれて、プレイヤーの見えないところで色々なことをしてくれているんだということを実感しました。高校サッカーのような熱い気持ちをもったマネジャーも多くいるのですが、そういうマネジャーを大切にするプレイヤーも多く、そのような関係性がいい雰囲気につながっているのだと思います。

―学内戦の感想を教えてください。
結構身構えていたので、勝つために1ヶ月間必死に練習してきました。しかし、そこで負けるプレイヤーはおらず、最後まできつい練習をやりきって大会に臨むことができ、結果も残すことができました。技術が優れている選手がいるわけではないということをわかっているので、走り込みの練習をしっかりしたりして、技術で負けているチームにも勝てるような力強いチームに仕上げられたことで、自分たちらしく戦うことができたと思います。

―本大会に向けて意気込みをお願いします。
法政1という誇りをもって、全国大会を目指して頑張ります。1位を獲ります。


―注目選手を教えてください。
(右)高野勇貴 1996年3月31日生まれ 日大習志野高校出身
学団連のイブラヒモビッチ。強靭なフィジカルから繰り出されるポストプレーと俊足を生かしたウラへの抜け出しは天下一品。この人が学団連を優勝へと導くだろう。

―予想フォーメーションを教えてください。
予想フォーメーション

佐々木

後藤 児玉

竹内     田中教

新田 結城

藤田     高野

伊藤 田嶋
同じマネジャーとして聞きました


―オール法政では、プレイヤーのためにプレゼントをしたと伺いましたが。
お守りとアンダーシャツをプレゼントし、モチベーションムービーも作りました。これは、絶対3年のオール法政で渡そうとマネジャーで決まっていました。一個上の先輩がお守りと靴下を同じ時期に渡していたので、贈り物をするものだと思っていた部分もありましたが、いつもプレイヤーが頑張っている姿を見て応援することしかできないので、私たちにできる他の形でプレイヤーを応援したいと思ったので、みんな一生懸命愛を込めてお守りをつくりました。アンダーシャツは3年のユニフォームに合うものということで選びましたが、野球グッズ専門店で買ってしまったことが唯一のミスです。(笑)モチベーションムービーを作ることもずっと前から決めていました。プレイヤーのみんなが高校の選手権と同じくらいこの大会に意気込んでいたことを知っていたので、曲は私たちの代の選手権の歌だったGReeeeNの「僕らの物語」を選びました。映像編集はメディア系の学科で勉強しているあるマネジャーの幼馴染に手伝ってもらったので、初めてとは思えないほどのクオリティーに仕上がりました!(笑)
決して楽ではありませんでしたが、「心から愛しているプレイヤーのために何かしたい」というマネジャーの想いがあったからこそ頑張れたと思います。

―あなたにとって学団連とは?
「家族」。


絶対的に強いというイメージの中、彼らは必死に努力をし、勝利を手にした。他人が見ても嫉妬してしまうような、家族のように愛し合っているプレイヤーとマネジャーが二人三脚で、苦しかった、決して楽ではなかった夏を越え、技術力が体力が走力が、絆が、一回りも二回りも大きく、強くなった。学団連サッカー部は、アットホームカップ本大会で引退となる。彼らの“学団”はあと少し。さぁ、最後にどのような“学団”を魅せてくれるのか、一ファンとして期待している。


(左)代表 新田樹 1995年6月14日生まれ 名東高校出身
攻撃センスゼロのボランチ。守備と声でチームを牽引する。代表らしくはないが彼なりにアットホームカップ優勝へとチームを引っ張っていくだろう。

(中央)副代表 結城光 1994年4月19日生まれ 武南高校出身
見た目からはわからないがフィジカルモンスターボランチ。普段はふざけているがサッカーのときになると恐ろしいほど負けず嫌いで、勝ちへの強い気持ちは誰にも負けない。