2016年7月22日(金) 早稲田大学稲穂キッカーズ インタビュー記事
ー参加チーム数最多の早稲田大学を制した稲穂キッカーズ。伝統あるそのチームの強さの秘訣に迫るー
(取材・写真:吉留里乃・古郡未玲)
学内戦決勝では一進一退の攻防が続いたが、2-1で見事HUMAN F.C.を下し勝利の栄冠に輝いた。
歴史ある強さを誇る稲穂キッカーズに迫るべく、代表福田拓也に話を伺った。
―まず、チーム紹介をお願いします。歴史ある強さを誇る稲穂キッカーズに迫るべく、代表福田拓也に話を伺った。
稲穂キッカーズは今年創立55周年を迎える、早稲田大学最大最強のサッカーサークルです。部員数は1年生から4年生まで合わせると100人近くいます。カップ戦、マガ杯、リーグ戦での三冠と、さらにリーグ戦で優勝し、日本一を狙っています。練習は、月水金の朝週三回、人工芝のグラウンドで活動しています。
―練習の雰囲気を教えてください。
幹事長、キャプテンによる挨拶から始まり、常に全員で盛り上げることを大切にしています。厳しさの中に楽しさを見出すことを重要視しています。
−その稲穂キッカーズの雰囲気を作り上げているものは何ですか。
歴代の先輩方が作り上げてきた伝統もありますが、勝ちたいという貪欲な気持ちが出ていると思います。チームとして掲げている目標があるからこそ、そこを目指す上で、限られた時間の中で何が必要か考えたときに、今の雰囲気があるのだと思います。
―普段の練習メニューを教えてください。
ブラ体から始まり、基礎練、スクエアパス、ポゼッション、シュート練、ゲームを4本ほどやっています。
―稲穂ならではの行事はありますか。
今年は創立55周年を迎え、それを記念した式典がありました。様々な業界で活躍するOB・OGが来てくださり、そこで改めて稲穂の伝統を感じ、身の引き締まる催しでした。あとは、稲穂フェスタが毎年開催されています。同好会カテゴリーでの強豪チームを招き、新関東カップ戦前の強化交流戦となっています。毎年、7月頃に慶應キッカーズとの早慶戦もあります。この定期戦でも、多くのOBが参加してくださり、上との繋がりを感じています。
―プレーヤーにとってマネージャーはどのような存在ですか。
どこのサークルよりもチームのためにプレーヤーと同じ目線に立って、厳しくやってくれています。練習後には毎回マネージャーだけでミーティングを開き、反省点を洗いざらいしてくれています。マネージャーもチームのために何ができるか考えてくれていて、普段のボトル汲みやシュート記録など、感謝しかないです。
プレーヤーもマネージャーも気になったことがあれば互いに言える関係が築けていると思います。
―マネージャーから稲穂のプレーヤーはどのように見えますか。
メリハリがあり、サッカーをしている姿と普段の姿は全然違います。サッカーのときは全員が真剣で、何事にも一生懸命です。
マネージャーをやっていて朝練はきついなと思うこともありましたが、やり続ければ必ず何か得るものがあると思います。全員参加だからこそ、みんなで同じ気持ちになれていると思います。
―学内戦の感想を教えてください。
グループリーグや、GUSTA戦は厳しい戦いでしたが、新体制になって初の公式戦で優勝できたのは非常に大きいです。しかし、まだ早稲田で優勝しただけなので、これから新関東に所属している他のチームを圧倒できるように自分たちの課題に取り組んでいこうと思います。
―最後に、アットホームカップ本大会への意気込みをお願いします。
本大会ではこれまで以上に厳しい戦いが待っていると思うのでチームとしての質を高めて優勝目指して頑張りたいと思います。
プレーヤー、マネージャー、共に常に高みを目指し、結果を追い求め続ける姿勢とストイックさがチームの強さを生み出しているのだろう。
今後とも彼らの活躍に期待がかかる。
今後とも彼らの活躍に期待がかかる。
予想フォーメーション
今井 長瀬
坂梨 山本
朴 新井
橋本 末永 福田 米澤
大久保
福田拓也
栃木SCユース
センスを活かした闘志溢れるプレーと冷静さを兼ね備えたクレバーな闘将。
今井淳貴
東京都立駒場高校
高い技術とドリブルで相手を翻弄する。エースとしてチームを牽引する。
山本浩平
成城高校
正確無比な左足からのプレースキックは相手の脅威となる。チーム屈指のMFとして君臨する。
長瀬良太
國學院久我山高校
高いボールキープ力で攻撃の起点となる。自らフィニッシュすることもできる万能型FW。