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2016年6月27日(月) 慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部 インタビュー記事
4年連続8回目の本大会出場を決めた慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部。
プレイヤーとマネジャー全員で、チームで目指すものとは−
(取材・文章:神垣柚乃 写真:菅原苗美)
予想以上に混戦となった慶應義塾大学学内戦。熱い想いが全面に出るプレーで今大会を制し、見事に本大会出場を決めた慶應義塾大学理工学部体育会サッカー部を取材した。


―まず、チーム紹介をお願いします。
プレイヤーマネジャー共に慶應義塾大学の学生です。準体育会という扱いなので、大学の部室・シャワーはもちろんグラウンドも使用することができます。他のサークルはグラウンド使用料を払わなければいけませんが、私たちは無料で使用することができるところからも、非常に恵まれた環境の中でサッカーができています。
現在の1年生で78期になる、歴史が長いサークルです。年に2回、前期納会と後期納会という形のOB会が開催されていて、縦のつながりが深いと感じます。 私たちはしっかり走ること、最後までボールを奪いに行くこと、の2つを大切にしていて、今年のチームは特にテクニック・フィジカルがあるので今までのチームの中でも非常に強いチームになることができるのではないかと自信をもって言えます。本気で全国優勝を目指しています。


―練習の雰囲気はどのような感じですか?
サークルというよりは、部活動を意識して、しっかりと声を出してけじめのある練習をしています。雰囲気が良くないと感じたときには、試合に出ているかどうかは関係なく上の代で気を引き締め直す声かけを行います。


−その練習の雰囲気を作りあげているものはなんですか?
勝ちたいという気持ちです。同期同士も仲が良く、試合に出ているかどうかは関係なく、Aチームでなくてもしっかりと声をだしてチームとして勝つことを意識することが雰囲気を良くしていると思います。現在、3学年でプレイヤーとマネジャー合わせて120人程所属しています。Aチームに入れなくてもBチームには入りたい、Bチームに入れなくてもCチームに入りたい、とどのチームにおいてもスタメン争いがあり、しっかりと声を出す等基本的なことをしていなければ上のチームにも上がれません。厳しいようですが、そのように選手たちが切磋琢磨しあっていることが選手の向上心や技術力を上げ、その雰囲気が練習の雰囲気も良くしていると思います。



―プレイヤーにとってマネジャーとは?
非常に有難い存在です。私たちのチームは、マネジャーが全員ジャージに着替えてボトル作り等、自主的に仕事をしてくれています。時にはボール拾いを走り回ってしてくれることもあります。今年の学内戦では3年生マネジャー4人で千羽鶴を折ってくれました。普段は恥ずかしくて言えないけど、本当に感謝しています。



―学内戦の感想を教えてください。
正直言って、苦しみました。予選やトーナメントでPK戦になったり、後半にギリギリの状態で勝ったり、本気で優勝が危ないと思いました。優勝することは、楽ではなかったです。


―本大会に向けて意気込みを聞かせてくだい。
全国優勝します。チーム立ち上げのときの中期目標であった慶應カップ優勝を果たした今、長期目標である全国優勝一点だけを目指して戦っていきたいと思います。


―注目選手を教えてください。




写真上段右から木村真弥選手、柴崎将太選手、蓮池壮選手。下段右から富田凌平選手、古賀勇輝選手です。


―予想フォーメーションを教えてください。

予想フォーメーション

 根岸

綿引 井黒 柴崎 富田

古賀 蓮池

兼子      中嶋

岡本 木村

同じマネジャーとして聞きました。
―あなたたちにとってプレイヤーとは?
赤ちゃん。
<微笑みながらそう言ってくれた3年生マネジャーさんたち。世話がかかる人たちだけど、愛おしい、同じ目標へと一緒に進んで行く、家族のような大切な仲間。そんな意味合いがあるようです。>


―どうしてそんなに愛をそそげるの?
年に2回の学年ミーティングや、全体ミーティングで目標をしっかりと共有しています。私たちは練習もミーティングも絶対に全員参加です。そうやってみんなで一緒に進んできた中で、自然と一体感は生まれました。
<週4回の練習に絶対参加。頑張っているプレイヤーと共に過ごす時間の長さが、愛を深めたのでしょうか>


―あなたにとってリコタイとは?
「日常」。


慶應義塾大学理工学部サッカー部、通称リコタイ。78年という歴史が創りあげてきたつながりと愛。プレッシャーにもとれるこの歴史を、自分たちの強みとして高らかに掲げ、総勢120名で全国優勝という1つの目標に向かってチーム全員で進んで行く。学内戦では、準決勝で怪我をして病院に行き数針縫うも、決勝戦には出場する選手までいた。そこまでにこのチームは勝利にこだわっているのだ、強いと思った。
慶應を獲ったのは俺達だ、という誇りを胸に、本大会でも彼ららしく強く、逞しく、熱い戦いを魅せてくれることだろう。

右上:代表 古賀勇輝 1995年6月7日生まれ 早稲田佐賀高校出身
正確無比なキックを武器にリコタイを牽引するゲームメイカー。その優れた展開力によってチームは多くのチャンスがもたらされてきた。皆が信頼する代表であり、強力なリーダーシップでリコタイをまとめている。福岡から上京してきたばかりの頃は田舎育ちらしい顔つきをしていたが、今ではすっかり東京に馴染んだ様子で、「どこに住んでるの?」と聞かれた際に、「目黒です」と答える顔もどこか凛々しい。

中央下:副代表 愛野幸陽 1995年3月24日 穎明館高校出身
豊富な運動量と献身的なプレーでチームにバランスをもたらすミッドフィルダー。その勤勉なプレーは日本人の美徳とするものである。副代表として、サッカー面のみならずリコタイを支える存在。チームのバランスを保てる一方、自分の彼女の話をするときは、にやにやしてしまい、トークのバランスを崩しがちである。

左上:副代表 澤田健吾 1994年6月28日 慶應ニューヨーク高校出身
類稀なるテクニックで相手のディフェンス陣を華麗に翻弄するプレイヤー。トラップ、パス、ドリブルの技術に絶対の自信を持ち、そのプレーは見るもの全員を楽しませる。副代表として、サッカーをこよなく愛する姿勢、誰からも愛される優しさによってチームに良い雰囲気をもたらす。キャップをかぶり、スケボーを背負って歩いている姿は一見やんちゃな性格を想像するが、実際は、パン屋で働いていて優しい。合宿帰りに、自分の車から皆を降ろしたその直後、そそくさと謎の美女を助手席に乗せる姿が目撃されている。