2015年10月6日(火) 法政大学学団連サッカー部 インタビュー記事
強豪揃いの法政大学内戦突破。しかし、悔しさの方が大きい―。
本大会に燃える学団連サッカー部の覚悟とは。
取材:上野澄人(中央大学サッカー同好会)
本大会に燃える学団連サッカー部の覚悟とは。
強風の中行われた法政大学内戦。既に本大会への出場を決めていながら、法政大№1をかけて戦ったJenny’sとの決勝戦に惜敗し準優勝。その試合後に行われた取材では悔しさをにじませながら、本大会への強い覚悟を語ってくれた。
―まず、簡単にチーム紹介をお願いします。
1972年創立の歴史あるサークルです。僕たち学団連は特別テクニックがあるわけではなく、一人ひとりが献身的に戦うチームです。大学のサッカーサークルというよりは、高校のサッカー部のように気持ちで最後まで走りきる、逆にそれを失えば僕らではないというくらいのつもりでやっています。試合前のウォーミングアップなどにもこだわりを持っていて、試合開始から全力で入れるように、長い時間をかけて全員で盛り上げてやっています。
―普段はどのように練習を行っているのですか?
学校近くのグラウンドで週一回、二時間の練習をしています。3対3対3(6対3)などポゼッションのメニューを2つくらいしたあと、ゲームに入ります。学校がある時間帯なので全員は集まれませんが、来れる人は来て、なるべく大ゲームができるようにしています。
―法政大にはサッカーサークルがたくさんありますが、他のサークルと違うところはありますか?
学年でチームを組めない場合を除き、ほとんどの大会に学年ごとで出場します。授業で練習に来られるメンバーが固定できないためA,Bチームを編成するのが難しく、学年ごとで大会に出ることにしています。
―特色のあるイベントなどはありますか?
新歓期、夏休み、春休みの年に三回、今回の学内戦など大事な大会の前に三泊四日の練習合宿を行っています。合宿中は学年対抗でひたすらゲームをするので、そこで各学年連携や体のキレを上げ万全な状態で大会に臨めるようにしています。夜にはフットサルをするので、三部連のようなかたちでかなりきついですが、最終日の夜には飲み会をするなどみんなで楽しくやっています。
―マネージャーは普段どんな仕事をしていますか?
練習や試合で水くみなどをしたり、大会中備品が切れないように管理をしてもらっています。また、合宿では洗濯もしてくれるので本当に助かっています。
―今日も大勢のマネージャーが来てくれていますが、プレーヤーにとってマネージャーの存在とは?
共に戦う仲間です。試合前一緒に緊張し、負けたら泣いて、勝っても泣いてくれる大切な存在です。ピッチには立っていなくても、プレーヤーと同じ気持ちで戦ってくれています。
―学内戦の感想を教えてください。
僕たちはこの大会に全てをかけてやってきたので、準優勝という結果はやはり悔しいです。しかし練習合宿で出来ていたことが今大会ではできなかったり、チームにとって足りないところがよくわかったので、そこはプラスに考えて重点的に練習していきたいです。
―本大会での注目選手を教えてください。
GK 17 藤川 佳祐 | CB 5 児玉 夏樹 | FW 10 新留 理優 |
まずは10番FWの新留です。体の使い方が非常に上手く、ルーズボールをしっかりおさめてくれます。DFは彼めがけてボールを送り込み、そこからチームの攻撃が始まります。
前への推進力もあり大事な場面で鋭いシュートを放つ、まさにキープレーヤーです。
二人目は5番CBの児玉です。ヘディング、対人、キックなどDFに必要な要素全てを併せ持つ最後の砦です。得点力も兼ね備えているので、セットプレーなどでも注目です。
三人目は17番GKの藤川です。コーチング能力が非常に高く、チームメイトからの信頼も厚いです。DFラインを始め、彼の声がチームを動かします。セービングにも助けられていて、彼がいなければ・・・という試合も多くありました。
―最後に本大会への意気込み、目標をお願いします。
まずは、去年の先輩たちが残したベスト8を超えたいです。そして僕たちは日本一を目標に掲げてここまでやってきているので、優勝目指して頑張ります。
法政大学Jenny's 予想フォーメーション
森本 新留
友貞 石橋
佐藤 新田
平 児玉 中村 茂木
藤川
キャプテン 中村宏騎
西志津中学校サッカー部→幕張総合高校サッカー部
一人ひとりの個性が活きるよう、チーム全体に気を配る。
試合中も声を切らさずに味方を鼓舞し続ける頼もしいキャプテン。